PiPi's World 投稿小説
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No986-07/28 10:08
鈴風(PC)
「雨の日が好き
家から出なくて済む口実になるから」

「晴れの日が嫌い
家の中にいることが後ろめたく感じるから」



そんな風に
自分の殻に閉じ込まらないで

手を伸ばしても
決してその手を取ってはくれないんだね

側にいるから
隣にいるから

それだけじゃ駄目かな
僕じゃ君の光になれないかな
No987-07/29 22:02
雫(SA33)
家にきた

声がきた

我が子の恐怖

底知れず

我が子の顔に

赤い傷

ユラリユラリ

なにかが動く
No988-07/30 15:10
稍(やや)(SN25)
『COLLAR』

毎日つけてね
その約束通りにしてるから
私の首にぶらさがる
この蒼い石は
あなたへの忠誠の証

ほんとは
ネックレスなんて嫌い
重たいし邪魔だし
ぶらぶらするし
ホネに当たって痛いから

でも朝になれば
それをして出かける
さも誇らしげに颯爽と


邪魔だし面倒だし
それに痛いけど
欲しくならずにいられない
忠誠という名の
愛情という名の
それ
No989-07/30 17:36
悠(F900i)
あなたにとって私は
どのような存在でしたか
羽根のように軽い
夢のようにはかない
存在だったでしょうか

私はあなたの心に
居場所なんて求めませんでした
まして支配することなど

私はあなたの腕にある
小さな小さな痛みの無い傷跡のように
いずれ消えてしまうような
でも、確かにあったという
証を刻みたかったのです

それだけで十分だと
思うのです
No990-07/31 07:42
フリーダム(CA33)
走る 走る
雲が 走る
姿形を変えながら
自由気ままに
走っている
だけどそれは
風が雲を動かすからだ

走る 走る
僕も 走る
誰が僕の背中を押すの
誰が走れと焚き付けてるの

走る 走る
みんな 走る
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