PiPi's World 投稿小説
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No810-07/05 00:30
叶 佳人(P252iS)
その晩、僕はいつものように友人とメールのやりとりをしていた。最初に送ってきたのは向こうだった。いつものように、他愛のないいつでもできるような下らない会話を僕らは夜中まで続けた。友人の死を知ったのは翌朝、学校にたどり着いた時だった。前の晩、酔っぱらいの運転する車に跳ねられたらしい。しかしその時間帯、僕らはメールのやりとりをしていたはずだった。おそるおそる携帯の中を確認してみる。
そこには、友人からのメールが、ずらりと並んでいる。はたしてこれは誰からのメールだったのか。僕は、背筋が寒くなるのを感じた。
No811-07/05 00:33
零凱(N901iS)
本当にあった恐い話。
 
私が中学生だった頃の話です…雨の日でした。部活で遅い帰りの夜道…チャリ通の私は耳○山(かなり有名)の麓を急いでいました。
すると前方にお爺さんらしき後ろ姿が見えました…そして追い抜く時に私は聞いてしまったのです。
「うっはっはっほっほっほっほっ…」という笑い声を…あまりの不気味さに急いで逃げ帰りました。
後日友達に話したところ、笑い話と化しましたが。
No812-07/05 04:15
暗い刻(P902iS)
とある会社員の話。

その人は出張の最終日、古ぼけたホテルに泊まった。
深夜11時。仕事の疲れもあり、寝るために電気を消そうとした時、ドンドンと部屋のドアを叩かれた。
「誰ですか?」

ドンドン!

「ホテルの方ですか?」

ドンドン!

相手は何を聞いてもずっとドアを叩き続ける。その人は怖くなってベットに潜り込み布団を頭から被った。それでも、ドアを叩く音は何時までもなり響くのだった。

ふと気が付くと朝になっていた。その人は早々にチェックアウトして、本社へと戻った。

続きます
No813-07/05 04:26
暗い刻(P902iS)
続き

本社に戻ると、前にそのホテルに泊まったことがある友人に体験したことを話した。

「あのホテルな、数年前火事があってお前が泊まった部屋で一人亡くなってるんだよ。どうやら鍵が壊れてドアが開かなかったらしい」

「本当かよ?やっぱり幽霊だったのか。ドア、開けなくて良かった。」

「え、なんで?」

「は?」

「良く考えてみろよ。その人はドアが開かなくて亡くなったんだぞ?つまり、『部屋の中』からドアを叩いてたんだって」

その人は一晩中、幽霊と二人きりで部屋にいたんですね……。

終わり
No814-07/10 07:29
暗い刻(P902iS)
とある道路で一人が亡くなる轢き逃げ事件があった。
被害者の遺族は、このような事件が二度と起こらないように警鐘として
『○○ちゃん、もう死なないで』
という看板を立てた。

しかしその後、その道路では小学生くらいの少年の幽霊が多数目撃され、地元では有名な心霊スポットになったという。


ここで一つ奇妙なことが。
事件で亡くなったのは19歳の大学生で、目撃された少年と同一人物とは思えないのだ。遺族の間で『○○ちゃん』と呼ばれていたため、看板にそう表記されたのだが……。

その少年は、誰なのだろう?
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