PiPi's World 投稿小説
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No80-2015/06/01 05:09
男/きりぎりす
PC-/Rt4mCFW
懐ロボエッセイ(14)第2次ロボットアニメブーム その1

ガンダムの影響で起きた第2次ブームは第1次以上の広がりをみせ、81〜83年頃に盛り上がりました。
ロボアニメの放送数の推移をリストに見てみると、80年頃から葦プロ・国際映画社・東京ムービー・タツノコプロが新規参入して、翌81年秋には月〜土まで毎日ロボアニメが放送されるというとんでもない事態が起きるのです。

1979年 終了×3本 開始×3本 計6本

放送終了 闘将ダイモス     〜1/27
     宇宙魔神ダイケンゴー 〜2/15
     無敵鋼人ダイターン3 〜3/31

放送開始 未来ロボ ダルタニアス  3/21〜
     機動戦士ガンダム    4/7〜
     闘士ゴーディアン    10/7〜

1980年 放送中×1本 終了×2本 開始×5本 計8本

放送中  ゴーディアン
放送終了 ガンダム   〜1/26
     ダルタニアス 〜3/5
放送開始 無敵ロボ トライダーG7 2/2〜
     宇宙大帝ゴッドシグマ  3/19〜
     伝説巨神イデオン    5/8〜
     宇宙戦士バルディオス  6/30〜
     太陽の使者 鉄人28号 10/3〜

1981年 終了×6本 開始×7本 計12本

放送終了 トライダーG7 〜1/24
     バルディオス  〜1/25
     イデオン    〜1/30
     ゴーディアン  〜2/22
     ゴッドシグマ  〜2/25
     鉄人28号   〜9/25
放送開始 最強ロボ ダイオージャ  1/31〜
     黄金戦士ゴールドライタン 3/1〜
     百獣王ゴライオン    3/4〜
     戦国魔神ゴーショーグン 7/3〜12/28
     六神合体ゴッドマーズ  10/2〜
     銀河旋風ブライガー   10/6〜
     太陽の牙ダグラム    10/23〜
No77-2015/04/24 00:19
男/きりぎりす
PC-aYTDdmDo
懐ロボエッセイ(13)ロボット漫画の魅力 その7

巨大ロボ漫画って本当に奥が深いですね…。

・真マジンガーZERO VS 暗黒大将軍/原作:永井豪 脚本:田畑由秋 作画:余湖裕輝
 要注目作品。これ面白過ぎですがな!! 元ネタのミックスさせ方が絶妙で、豪ちゃん先生の諸作品に加え、他のダイナミック系作品(石川賢、桜多吾作、安田達矢)までも取り込んでいるのが凄い!!
 そして何といっても、弓さやかがアソコにバイブを入れて操縦するアルテミスA(割れ目つき)が素晴らし過ぎです。

・激マン! マジンガーZ編/永井豪
 ストーリーと並行して描かれるマジンガーのリメイク版はちょっとアレなんですけど、なかなか面白い。名作誕生の裏事情が色々描かれているので楽しんでいます。

・健全ロボ ダイミダラー/なかま亜咲
 …う〜ん。作者がろぼ好きなのはわかるが評価し難い。こんなぶっ壊れた作品を題材にして、アニメ版はよくあれだけ上手くまとめたなぁ…というのが正直な感想です。

・冥王計画ゼオライマーΩ/原作:ちみもりを 作画:ワタリユウ
 なんか、あまり絵が好みじゃなくて。前作ほどエグいエロがないのが不満です。
 ノイエ・ネマトーダに拉致された美久ちゃんが内視鏡で処女喪失するシーンは非常に萌えました。

・砲神エグザクソン/園田健一
 エヴァの影響下にある作品ではありますが、宇宙人の侵略テーマをかろうじて描き切った佳作。 大型キャノンを搭載した巨大ロボの砲撃戦を描いた戦闘シーンも斬新でした。 スケベで有名?なソノケン氏らしく、そこかしこにHネタやエログロが入ってるのがいいですね。若干ビターなオチも良かった。

・いつまでも どこまでも/阿乱霊
 未完の名作『パトライザー3』の前哨戦的作品。一応主人公の乗る巨大ロボ・バトルディーテは出てきますが、ロボ物としての必然性は薄い。
 それよりも登場女性キャラがことごとく悲惨な目にあって死ぬのがたまりません! 作者の業の深さを感じます。
 主人公の仲間となるレジスタンスの女の子たちは皆ニードル串刺し、敵メカに身体を食いちぎられたり、銃で撃たれたりして死亡。
 途中から仲間になる敵の女指揮官クリスカは荒くれ男にレイプされて太ももから鮮血が滴り落ちる。
 別の女指揮官(ゴッドマーズのロゼ風)は卑劣な仲間の裏切りでレイプ。復讐しようと相手を銃で撃とうとするが返り討ちにあい、首を絞められてミニスカから無様に失禁しながら逝く。
No76-2015/04/09 01:27
男/きりぎりす
PC-aYTDdmDo
懐ロボエッセイ(12)ロボット漫画の魅力 その6

朝日ソノラマのサンコミックスは巨大ロボ漫画の描き下ろしシリーズがあり印象深いです。
『マジンガーZ』を再販したのもサンコミックスですし、前述の『サイレン戦士』を単行本化したのも少年画報社ではなくサンコミでした。

・超電磁ロボ コンバトラーV/ひおあきら
 『テレビランド』に連載された分は当時楽しく読んだ記憶があるのですが、サンコミックスから出た単行本は描き下ろしでちょっとがっかりした覚えが…。
 当時、一峰大二版も読んだことがありますが、コンバトラーに瞳が描いてあって自分で喋るのでびっくりしました。

・大空魔竜ガイキング/細井雄二
 絵柄はいいんですけど内容は松本めぐむ版の方がずっと面白いですね。
 『サンシロー君 君はカ○ワだ!』等と放送禁止用語を連発するシーンがあるので完全版の復刻は難しいでしょう。

・グロイザーX/パンチョス石綿
 作者名のインパクトだけ強烈で、中身はまともに読んだ記憶がありません。

・ガルラ/永井豪
 この作品は怪獣物の傑作。ガルラのライバルとして登場する巨大ロボ・ビッグダイタンが四本腕で下半身がドラゴンという異形のスーパーロボットでカッコいい!!
No75-2015/04/09 01:27
男/きりぎりす
PC-aYTDdmDo
懐ロボエッセイ(11)ロボット漫画の魅力 その5

秋田書店の『冒険王』はコミカライズ作品に名作を多数残しています。

・無敵超人ザンボット3/岩田廉太郎
 宇宙太と恵子が生き残るなど内容はオリジナルの要素があって面白いのですが、いかんせん絵が低調。ただし手塚調の絵柄なので、池原しげと版ダンバインと共にますます手塚〜富野ラインの親和性を強く感じさせます。

・無敵鋼人ダイターン3/岡崎優
 ユーモラスでお色気もある内容はダイナミックプロ出身の岡崎氏とベストマッチ!
 レイカの亀甲縛りやビューティのヌードなど、子供向け雑誌のわりにはお色気が充実していて楽しいです。

・機動戦士ガンダム/岡崎優
 ダイターンではあんなにノッて描いていたのに、これは噴飯物のコミカライズ。
 でも後年ネタになるアムロのTV破壊ネタやシャア専用アッガイなどツッコミどころ満載で楽しいです。
 逆に劇場版『めぐりあい宇宙』に合わせて描き下ろしになった第2巻はまともすぎてつまらない。セイラさんの入浴シーンをもう少し色っぽく描いて欲しかった!

・伝説巨神イデオン/古城武司
 さすがベテラン、シリアスな内容をスケール感を出して過不足なく描き切っています。

・戦闘メカ ザブングル/愛沢ひろし
 作者の愛沢ひろしは鳥山あきら、松本零士あたりの影響が顕著な人で絵は達者なのですが、アニメとはイメージが全然違いました。未単行本化。

・聖戦士ダンバイン/杉山たかゆき
 『冒険王』から『TVアニメマガジン』と改名した時期に連載されたこの作品、雑誌の休刊と共に未完です。ダイナミックプロ系の迫力ある絵柄が印象的でした。これも未単行本化。
No74-2015/04/08 03:05
男/きりぎりす
PC-aYTDdmDo
懐ロボエッセイ(10)ロボット漫画の魅力 その4

ロボット漫画の名作・怪作、まだまだ、まだまだありますよ〜。

・惑星ロボ ダンガードA/松本零士
 アニメに合わせて『冒険王』で連載された作品ですが、肝心のダンガードAがラストの見開きにしか出てこないという前代未聞の怪作!!
 松本零士はよっぽど巨大ロボが嫌いだったのでしょうね。あらためて読み返すと強引なストーリーでカタルシスがなく、ロボット漫画以前に漫画としてレベルが低い。誰か忠告してやらなかったのでしょうか…。
 こういう作品を描いていたら落ちぶれるのもむべなるかな。

・サイレン戦士/ひおあきら
 『ヤマト』のコミカライズでヒットを飛ばした作者がガンダムブームの時に『少年キング』で連載したのがこれ。
 海洋惑星に住む両性具有のサイレン人の地球侵略、対抗する人類の戦闘ロボ、様々なアイデアを盛り込んだ意欲作ではありますが、ストーリーがつまらないしキャラも弱い。連載が短期で終わったのも頷けます。

・魔神竜バリオン/黒岩よしひろ
 『少年ジャンプ』11週打ち切り作。同時期のアニメの影響やマンジンガーへのオマージュもあるのですが、いかんせん類型的過ぎますね。

・冥王計画ゼオライマー/ちみもりを(高屋良樹)
 これは既に書きましたが間違いなく傑作。女の子を苛めてパワーを発揮するロボットというコンセプトには多大な影響を受けました。

・パトライザー3/阿乱霊
 ロボット漫画としての必然性は感じられませんが、ヒロインを監禁凌辱してフィストファックや硫酸で膣内を焼き払う等の残虐エロは強烈過ぎて伝説です。

・機動警察パトレイバー/ゆうきまさみ
 アニメ版をあまり評価しない私ですが、『少年サンデー』に連載されたこれは傑作!と思います。
 無闇に小難しい話を作りたがる押井某なんかと違い、作者の巨大ロボ愛が伝わってきます。
 アルフォンスとグリフォンと対決は古の鉄人VSブラックオックスを思い起こさせますし、内海課長の暗躍ぶりは『ワイルド7』にも通じるクライムアクションで面白い。
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