PiPi's World 投稿小説
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No52-2009/07/04 23:39
男/デルタ
PC-WNl0FbWF
こんにちは。
デルタです。
新作読みました。
素晴らしかったです。
主人公の淡々とした語り口と、それに反する後悔の心理描写。
丁寧に描かれた風景と透明感のある空気。
そして意味がなさそうで意味のある会話と、その逆。
私の好きな本多孝好さんの持つクリアな空気に溢れてます。
あえて手の出しづらい題材を、こうも綺麗に仕上げるとは。

深読みかもしれませんが、主人公の行動と書き手の思惑の間にズレがあるようで、そのアンバランスさも絶妙です。

こういうのを読むと、自分も創作意欲が湧いてきます。
No51-2009/07/04 15:03
男/フロムポスト
CA38-kJEqyDBA
ケンサクさんへ

この主人公は、冷たい人間です。
だって、妊娠させてしまった、と分かった時に、彼は一も二もなく中絶という答えを出してしまっていますから。
多分、夢がなければ、心を痛める事なんて、しなかったと思います。
でもおそらく少女は多分気付いて欲しかったんでしょうね、自分がそこに居たという事を。

ぼくにとって小説とは作るものではなく、出て来るものです。
なのでなぜ少女が主人公を許したのか、それは書いたぼく自身にも分かりません。
でも、当て推論で言うなら、親を最初から嫌いな子供なんて、絶対居ないとぼくが思っているからかもしれません。
付け加えて、お母さんのところには多分行っていません。お母さんは最初から責任を感じていましたから。

多分とかおそらくとか、曖昧な言葉が多くなってすいません。
けれど、書いたぼく自身にもあまりに分からない事が多い小説だったと言わせて下さい。
感想、ありがとうございました。
No50-2009/07/04 14:40
男/フロムポスト
CA38-kJEqyDBA
紋奈さんへ

風景描写を丁寧に、を心がけた作品でしたので、そう言ってもらえると、これを書いたかいがあったなと思えます。ありがとうございます。

男性目線の中絶を書いたのは、単純に、ぼくが男だったからです。
妊娠した時の気持ちというのは、きっと男のぼくには分からないでしょう。多分永遠に。
なので女性目線で書いても嘘だらけになるだろうな、と思いまして。

中絶という物の責任はきっと男女とも五分五分です。むしろ妊娠させた、という面だけを見るなら、多分男の方の責任が大きい。
なのに精神的負担や肉体的負担は女性の方が大きいなんて、大変理不尽な事に思えます。

中絶は、殺人ですしね。
その責任を女の子だけに背負わせるなんて、ちょっと考えられないと思います。
No49-2009/07/03 22:41
女/ケンサク
TS3D-60K7PvbC

フロムポストさん、こんばんは。『堕胎』読ませて頂きました。

私の周りにも中絶をした友人は何人かいますが、中絶をさせた男性には未だ巡り逢った事がありません。(知らないだけかもしれませんが)
なので、そうさせた男性に対して女性の気も知らないで!みたいな事を思っていました。
でもこの主人公の心情は女性と変わらず、自分が殺してしまったと胸を痛めている。同じなんですね。

最後にお父さんに抱き締めてもらえた少女は、それで満足だったんでしょうね。お母さんのところにも会いに行ったんでしょうか。

男性目線のお話、とても勉強になりました。ありがとうございましたm(_ _)m
No48-2009/07/03 16:32
女/紋奈
PC-GrMqIAZN
堕胎、読みました。
前半はなんだか壮大な場所を旅しているような錯覚に囚われました。

堕胎という難しいお題で、私が逃げて書かなかった責任というものを、この物語の主人公はきちんと背負っているような気がします。
男性目線の中絶というのも、新鮮でした。女の人だけがその重みを背負うのではなく、男の人もやはり背負っていかなくてはならないんだと改めて実感しました。

素敵な物語をありがとうございました。
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