逃亡記
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「ケッ!佐藤のやつめ、また他の部署の者に愛想を振り撒いておるわ。それ程までに他人から良く見られたいのか…八方美人め」 上村 剛之丞 重文(かみむら たけのじょう しげふみ)…彼もまた俊明の事を快く思わない一人だった。 重文は書物方の同心達の中では古参であり、気位が高かった。 そんな彼にとって、まだ若く性格も地味な割に上役や他の部署の者達からは妙に評判の良い俊明は、気に入らない存在だった。 「フンッ!俺はあのようにむやみやたらに他人にペコペコしている奴を見ておると腹が立つわ!ああいう奴は常に他人から自分がどう見られておるのか気になって気になって仕方が無いのであろう。哀れな奴よのう〜」 聞こえよがしに挑発的な独り言を言う重文を見て他の者達は話し合う。 「上村殿は本日も機嫌が悪いようでござるな…」 「誰よりも他人の目を気にしておるのはご自分でござろうに…佐藤殿、あのような戯言は気にせぬ事でござるよ」 「皆さん、かたじけのうござる。しかし拙者は思うのでござるよ。上村殿にも何か事情があるのではなかろうか…人を呪い世を呪うような言葉を吐かねばやっていられないような何かが…」
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