逃亡記
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「藩境近くの鉱山を掘り進めて行ったら、知らぬ間に隣の藩の領地に入ってしまっていたのでござる。それが向こうの知る所となり“我が藩の鉱脈を掘るなら鉱山の利益の一部を寄越せ”と抗議して参った。このような事は過去にもあったであろうか?もしあったのなら、その時はどのように対処したのであろうか?それが知りたいのでござる」 「承知つかまつった。確か過去にも似たような事例が二回ほどあったはずでござる。その時の記録を持って参ろう」 「かたじけない。探し物は佐藤殿が一番早くて助かるでござる」 「ははは…拙者は書物蔵のどこにどの記録があるか暗記しているでござるからな」 このように、情報を必要としている人に必要な情報を提供するという、非常に地味な仕事である。 はっきり言って出世の見込みも無い。 だが俊明は今の仕事に不満は無かった。 これが先祖代々佐藤家が受け継いで来た職務なのだから、佐藤家の家督を継いだ自分はその職務にただ尽くすのみ…そう思っていた。
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