逃亡記
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そういう成果を声高に周囲に主張する事によって自らを奮い立たせる人も居るが、彼はそういう事もしなかった。 同僚との付き合いは良い方ではなく、口もあまり達者ではなかったが、真摯に仕事に臨む態度から同僚や上役からは信頼されていた。 ただし、そうした俊明の態度を快く思わない者達も少し居た。 彼らに言わせれば“あいつは調子に乗って気取っている”という訳である。 まぁ、そういう者は概ね何に対しても批判的で、おまけに嫉妬深い。 周囲の者達もその辺は良く解っているので、俊明も特に気にしてはいなかった。 彼の役職は書物方同心…すなわち藩の書物蔵を管理する仕事である。 書物蔵には過去数百年間の藩の記録が保管されている。 日々、様々な部署の者がやって来る。 「佐藤殿、探してもらいたい記録があるのでござるが…」 「どのような記録でござろう?」
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