逃亡記
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時は江戸時代、所はある田舎の小藩。 ここに佐藤 新左右衛門 俊明(さとう しんざえもん としあき)という一人の若い藩士がいた。 俊明は二十歳、三十石取りの平侍である。 彼は佐藤家の生まれではない。 男子に恵まれなかった佐藤家に婿養子として迎えられたのだ。 実家は佐藤家より少しばかり家格が上だが、俊明は次男坊なので家督はいずれ兄が継ぐ事となっている。 本来ならば部屋住みのまま一生を終える所を、格下の家とはいえ養子として迎えてもらえた事は本当に有り難い事だ。 俊明は生来、真面目で誠実な性格だった。 同年代の若者達が、飲む、打つ、買う…と遊び回る中、彼は真面目に武芸と勉学に励んだ。 その甲斐あって藩校では最優秀の成績を収め、通っていた剣術道場でも剣の腕で俊明の右に出る者は居なかった。 そういう努力が認められたからこそ彼に養子の口が来たのだ。 だが彼はそれを他人に誇るような真似はしなかった。 努力をしたから結果が出た…それは当然の事であり自然な事だ。 わざわざ他人に話すような事ではない。
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