新説『忠臣蔵』
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むしろこの“賄賂”が高家の主要な収入源となっていたぐらいである。 しかしこの若い大名、清廉な人柄なのか、それとも単にこの仕組みを理解していなかっただけなのか、高家の老人に対して送ったのは、かつおぶし二本だけであった。 人を馬鹿にしてるのかこいつ… …と老人は考え、事々にこの大名に辛く当たった。 当然だ。 そういうルールなのだ。 空気の読めない奴が悪い。 「これは浅野殿もお人が悪い…そのような事、身共ごとき老いぼれに尋ねなくとも先刻ご承知のはずじゃ…」 「い…いえ、是非お教え願いたいのです!」 大名は老人の前に平伏した。 「ほう…本当に知らぬと申されるか。これはおかしい!フハハハハハ…!!」 「な…っ!?」 「浅野殿、貴殿はかねてより礼儀を知らぬ田舎侍と聞いておったが…なるほど、噂に違わぬイモ侍じゃわい!フハ…!フハハハハハ…!!」 「お…おのれぇ…!!」 「ほう!そうして怒った顔はフナによう似ておる!フナじゃ!フナ侍じゃ!!」 老人の罵倒は容赦ない。 かつおぶしの恨みだ。 「ば…ばば…馬鹿にしおってぇ!!もう許さん!このジジイ!!ブッ殺してやる!!!」
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