イキルミチ
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┗sabamiso
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面会の時間はすでに終わっているので、明らかに不法侵入だろう。たとえ病院関係者であっても、無断で部屋に入ってこないだろう。 さすがに僕も今の状況でプライバシーがどうとか言うつもりもないし、口が利けたとしてもこの男が素直に従ってくれることはないだろう。 結局のところ、第一印象に怪しさと胡散臭さしか感じない彼に対して僕はナースコールさえ押せない状況にあり、必然的に彼の一方的な話に付き合わされることになる。 「君はすでに自分の寿命がそう長くないことを知っている。だが、その残り少ない人生も今までと同じ惨めで苦痛でしかないものと君はすでにあきらめ受け入れている。」 ――お前に何がわかると毒を吐きたいところだけど、事実だしな 「そんな君に私からの朗報だ。君の身体を動けるようにしてあげよう。」 ――何言ってんだこいつ、そんなことできるならもうやってるよ。 「もしかして疑っているのかい。しかし、生まれ変わって一から人生やり直すなんて確証のないこと願うよりも堅実だと思わないのかい。」 ――まあ五十歩百歩なことだけは確かだな。
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