イキルミチ
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┗sabamiso
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数か月前の僕はただ単に死ぬのが怖かった。 生存率が5年で20%を下回るこの病で僕は風前の灯のような命を何とか消さぬようにすることだけを考えていた。 だが、それから数か月、唯一お見舞いに来てくれる両親に自分の思いをうまく伝えられないもどかし。腕も挙げられなくなった僕は手話さえすることができず、表情の変化やアイコンタクトだけでしか自分の思いを伝えることができなかった… ――死にたい 息をすることも、誰かと話すことも、思うように体を動かすことできない。そんな当たり前のことを何もすることができない自分に生きる意味を見いだせなくなっていった。 僕の世話をしてくれる看護師や僕の体を何とかしてくれようと奮闘してくれる先生たちをみて、今まではそれに答えようと自分に言い聞かせていた。 だが、自分の体が思うように動かなくなっていくうち、期待に応えられない自分が情けなくて、悔しくて、先生たちの優しさが僕を追い詰めていくようにしか感じられなくなっていった。
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