近接戦闘特化魔法使い
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冬の風が毎年のことだけど肌を切り裂くほどに痛い。冷たいというレベルを超えた寒風に両手を抱えるように抱きながら、俺はうめく。 「まだかよ」 今、俺がいるのは雪の積もった草原。銀世界という言葉は綺麗だが、簡単にいえば銀以外が生きていけない世界と言う意味もある。 まさに死の世界だ。その中で、隣にいる今回の同僚はニタニタ笑いながら、雪の上に寝そべって俺が寒がってる様子を笑っている。 「きつそうだねぇ」 「そっちは楽そうだな」 「そりゃねぇ、ボクのようなエレメント操作型だったら周りの温度を調節ぐらい簡単だもん」 「なら、その範囲を広げて、俺まで入れさせろよ」 「いやだよ、自分の肌の部分を調節するのなら、殆ど無意識でできるけど、範囲広げると疲れるし、下手すりゃ炎上するもん」 「使えねー」 俺が舌打ちするが、相棒はニタニタと笑ったまま雪に寝そべってる。ちなみに相棒はボクを一人称を使ってるが女だ。正確にいえば女の子といえる年齢、14歳。ちなみに俺は21歳。タメ口かよ、と前は文句言ってたが、もう諦めた。
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