飛人跳屍
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ペンネーム
┗楊藻
本文
ところがこのとき、この分かれ道で、立ち止まるどころか、石に腰を下ろして座り込んでいるやつがいた。 朧月夜、そいつは紗をまわしがけた笠を傾け、纏った装束は深沈たる闇にとけている。夜闇に漆黒は存外目立つもの、おそらくは藍色のものだろう。――金鸞観の弟子がこの色の道袍を纏う。 ――カラン! 不意に、遠く、音が響いた。 いや、響くほどの音ではない。手に持ってうち振る鉦の、錆びた音だ。 ――カラン! どうやら、こちらへ近づいてくるものらしい。
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