クサナギ〜蒼い剣と紅蓮の翼〜
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静まり返った夜の裏路地で【龍海 高志郎】は怪異と睨み合っていた。 怪異。それは【人外】と呼ばれる化け物の起こした怪奇現象、もしくは人にあだ名す人外そのものの事である。 今、高志郎の目の前にいるのは後者。アナコンダよりも全然大きい、大蛇の化け物だった。 大蛇はシューシュー唸りながら隙を窺っている。そしてそれは高志郎も同じ。彼は大蛇と睨み合ったまま摺り足で右に歩いた。大蛇の首もそれを追うように少しずつ右にスライドしていく。そして道の端に辿り着いた高志郎の肩が壁にぶつかったのを見るや、大蛇は大口を開けて飛び掛ってきた。 高志郎は路面を蹴り、左に飛んで大蛇の牙を躱す。着地と同時にまた路面を蹴り、今度は前に走った。視界の端を硬そうな鱗を生やした大蛇の身体が流れていく。完全にすれ違ったら今度は方向転換、再び大蛇に向かい合う。 「開錠せよ」 短い呟きの直後、高志郎のそばの空間が裂けた。そこに腕を突っ込み、すぐに引き抜く。すると彼の手には両刃の短剣が握られていた。
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