もう一人のわたし
-削除/修正-
処理を選択してください
No.10
┗
修正
削除
※残り修正回数=5回
ペンネーム
┗stla
本文
「何やってんだろう……」 力なく放たれた言葉は、沈黙を際立たせる効果しか持ちえない。 誰もいない、この空間。世間的には完全に見捨てられた、この場所。 でも、学校という居場所をまず奪われ、そして家という居場所もなくなった自分には、ここしかなかった。 無意識にここへ来てしまったのが、何よりの証拠。 呆然たる独り言は、部屋が夜の黒へ沈もうとしている中、縷々と続けられる。 「ここへ来て何がどうなるというわけでもないのに……」 しかし突然、電灯が点けられた。自分以外誰もいないはずの、この事務所で。 そして目の前には、顔見知りというにはあまりにも見知りすぎている、基地仲間たち。 「やれやれ、探したぜ。でもまりあなら、真っ先にここへ来ると思ってたけどな!」 そう、ここへ入れるとしたら、自分と同じくここへ出入りしていた彼ら以外、ありえなかった。
パスワード
戻る
PiPi's World 投稿小説
>
トップ
>
リレー小説
>
その他リレー小説
>
二次創作
>
もう一人のわたし
©2002-2024 PIPI's World
『投稿小説』
All Rights Reseved.
投 稿 小 説