見果てぬ夢を追いかけて
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シトシト、と雨が降る中で葬式はしめやかに行なわれていた。 2頭の牝馬もお世話してもらっていた人物が亡くなったのが分かるのか、嘶いている。 「夏菜、本当に引き継ぐ気?」 芯が強そうな女性が、傘を差さずに放牧地を駆けまわる二頭の繁殖牝馬を眺めている女性―早乙女夏菜に声を掛ける。 「ええ、父さんが遺した物ですから」 1頭の牝馬は夏菜のもとに駆け寄ってくる。 夏菜は軽く微笑みながら、馬の流星から鼻にかけて撫でる。 「はぁ、止めても無駄なのは分かっていたけど」 「わたしの事は分かっていますよね。姉さん?」 姉さんと呼ばれた女性―桜木真奈は乱雑に切られたショートヘアの後ろ髪を弄りながら頷いていた。 暫らく、沈黙が続いていると子供が二人駆け寄ってきて、それぞれ馬に触ろうとしている。 柵に昇られると危険なので、真奈と夏菜はそれぞれ自分の子供を抱き上げて馬に触らせる。
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