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三郎と美代子のちょっと不思議な学園生活
その他リレー小説 - 二次創作

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三郎と美代子のちょっと不思議な学園生活 1

天ノ川学園高校のライダー部と呼ばれる聞き慣れない部活の部室、
部員ではないが、しばしば部室に出入りしている風田三郎は、
部長でクラスメートの大木美代子とライダー部の顧問にして担任の如月弦太郎がなかなか来ない事に、

「普段なら先生や大木さん、もう来ているのに」

三郎の目の前に不思議な渦が現われ、
しばらくして渦の中に何かが映し出されるのだが、

「あれは・・・」
かつて弦太郎が、
仮面フォーゼとしてゾディアーツと呼ばれる敵と戦っていたのは知っているのだが、
そのフォーゼがゾディアーツとは全く異なる相手に苦戦しており、

「何なんだこれは」

「助けないと。剛力・・・」
三郎はサナギマンを経てイナズマンに変身できるのだが、
変身する際、身に着けている衣服などを破れてしまうので、
「誰もいないな」

慌てて制服などを脱いだ後、
「剛力招来」
サナギマンへと変身した三郎は迷う事無く、渦の中へとはいったいった。

「風田君。先生は急に職員会議が・・・」
美代子が部室へ入ると、三郎の脱いだ制服が散らかっており、

三郎のブレザーを手に取ると、
「これって風田君のよね」
ふと初めて三郎がサナギマンからイナズマンへと変身した際の事を思い出すのが、
イナズマンから元に戻った三郎の姿を思い浮かべると、
「ここに制服があるって事は・・・」

一方、三郎はスペース蜘蛛男の糸に手こずるものの、
イナズマンに変身してフォーゼと共に見事、スペース蜘蛛男を撃退し、

「先生、これで失礼します」
フォーゼはイナズマンこと三郎が未来の自分の教え子とは知らないのだが、
「先生って・・・まあ良いか。こっちこそ助けてくれてありがとうな」

すると上空に渦が発生し、イナズマンは羽を広げて渦の方へと飛び去っていき、
ライダー部の部室へと戻ってくると、

「大木さん」
「か、風田君、これ」

折り畳んだ制服を手渡すと、恥ずかしそうに背を向けるのだが、
元に戻った三郎は美代子が何故背を向けているのが分からなかったが、
出会った当初みたいに自分を怪物扱いしていないのは分かっていた。
しかし、三郎も美代子も互いに相手に対して「友達」以上の感情が芽生えてきている事に気付いていなかった。
その頃、弦太郎は職員会議に出席していたが、
何と近頃、天ノ川学園やその周辺以外でゾディアーツが現われるようになったらしく、

「(これは何かあるな。確か・・・)」

以前、三郎のように超能力を持った少年少女を利用しようとしていた番場という男、
嘗ては天ノ川学園の理事長だった我望達とアストロスイッチに関する研究を行っており、
番場が逮捕されたのと前後して、
何故かアストロスイッチの研究に関する資料が紛失していると賢吾から連絡を受けたばかりなのだ。

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