PiPi's World 投稿小説

ダイナソーズ
その他リレー小説 - スポーツ

の最初へ
 10
 12
の最後へ

ダイナソーズ 12

ピッチャー秋池は呆然と打球の方向を見た。
「5番、センター島袋。」
第一球
球審「ストライク。」
続く第二球、空振りを取りに行ったフォークであったが
カン
手を一杯に伸ばしすくい上げると、打球はライト前に落ちた。
「6番、セカンド浜松。」
カキン
初球を打ち三遊間突破のクリーンヒットとなった。
一死1、2塁で7番松上を迎えた。その初球、
球審「ストライク」
外角のカーブでワンストライク。続く二球目、
カキーン
火を吹くようなライナーがライト小作の頭上を襲った。打球はフェンスを直撃し、跳ね返った。小作がクッションボールの処理を誤り、センター茅平がカバーに入った。その時既に松上はサードの手前まで来ていた。
茅平「行かせねぇ!」
茅平はボールをキャッチャー吉池にストライク返球した。二点タイムリースリーベースとなった。
「8番、ライト三澤。」
三澤は初球のカーブを無理に引っ張りサードベース際に強いゴロを打った。しかし、
ザァッ
サード宮野が打球に飛びついて好捕した。慌ててサードランナーは戻り、サードにスライディング。これに体勢を立て直した宮野がタッチしようとする。
三塁塁審「セーフ!」
塁審の手が大きく広がった。記録はサードへの内野安打である。
続く成への初球、
ブゥン
カーブを空振りしたが、キャッチャー吉池がこれを後逸、サードランナー松上がホームインした。
その後秋池は制球を乱し成は四球。一死1、2塁となった。ここで投手交代となった。二番手は澁谷である。
その初球
ブゥン
鋭いフォークで空振り。更に
ズバァン
球審「ストライクツゥ!」
速球で追い込んだ。
続く球、
ビシュッ
ゴ〜ン
バットの根っこに当たりショート後方にフラフラと上がった。打球の位置からしてインフィールドフライは宣告されなかった。レフト竹村が全力で走って捕球しようとしたが、ポトリとレフト前に落ちた。
慌てて1、2塁走者が進塁した。テキサスヒットで満塁である。
一死満塁で打席には猪俣が入った。

SNSでこの小説を紹介

スポーツの他のリレー小説

こちらから小説を探す