どっか捨てろ、その言葉通り奈都が捨てたというべきか、黒いスライムが暴れるせいで、手が滑って放り出したというべきか。
とにかく不定形の生物と共にデッキブラシが飛んだ。
その先
和式トイレの個室、デッキブラシの頭からそこへ『着水』した。
しかも微妙な故障で茶色い汚水をためた便器の中に、である。
「てけりり!!」
「うわっ?汚い!」
「えっ?ごめん!」
どこまで汚水か触手かわからなくなったそいつは、兎に角必死で暴れ脱出の手がかりを掴んだ。
しかしそれは、水洗レバー。
「あばぁあああ?」
それは水流だったのか、断末魔の悲鳴だったのか、わからない。
カカシが生死確認のため、適当に掃除用具を投げつけてみるが、反応はない。
(そもそも生物だったかが不明)
沈黙、一応の危機は去った。
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