逃亡記
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「そ…それは有り難いお話なのでございましょうなぁ…」 「何だ?不服か?」 「いえ、とんでもない!…ただ、あまりに急なお話で、いまいち実感が湧かぬのでございます。お奉行、申し訳ございませぬが、お返事まで二、三日ほどお時間を頂けませぬか?」 「うむ、普通ならば大喜びで即答する所なのだが…欲が無いというか…まあ良かろう。それでは三日後に改めて答えを聞かせてもらうぞ。それまで良く考えておくと良い」 「ははあ、有り難うございまする」 その晩、俊明は妻の千沙(ちさ)にこの話をした。 佐藤家の一人娘である千沙は十七歳。 大美人という程ではないが、飾り気の無い素朴な美しさを持った女である。 両親は既に無く、二人暮らしだ。 子供はまだ授かっていない。 「…という訳だ。私はどうしたら良いのか分からぬ。千沙、お前はどう思う?やはりお受けした方が良いと思うか?」 「あなたのお好きなようになされば良いのですよ。私はどちらを選んでも構いません。あなたに従いますよ」 「そうかぁ…それが決められなくて困っているからお前の意見を聞きたいんだがなぁ…」
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