逃亡記
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「さ…佐藤殿!これは一体いかなる事でござるか!?」 それは煙を見て駆け付けた同僚達の声であった。 「じ…実は…」 俊明は事の次第を包み隠さず同僚達に語った。 その間にも消火活動が為されていたが、火はあっと言う間に燃え広がり、手の施しようが無かった。 書物蔵は全焼した。 俊明は今度の事件の当事者として自宅謹慎を命じられ、後は検分役のお沙汰を待つ身となった。 彼の家を訪ねて来た書物奉行は言った。 「まさかこんな事になるとはのう…だが案ずるな。そなたが嘘を吐くような人間ではないという事は検分役の者達にも良く話しておこう」 「かたじけのうございまする。…というかお奉行、やはり私は疑われておるのでございますか…?」 「…仕方あるまいよ。そなたや上村の人柄を知らぬ者があの状況だけを見ればのう…逆にそなたが書画を盗み出そうとしていた所を上村に見咎められ発覚を恐れて殺害し証拠を隠滅するために放火…そう考えたとしても何の不思議も無い」 「そ…そんな馬鹿な…!!」
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