逃亡記
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俊明は上村の前に立ち塞がり行く手を遮った。 「どけ!!佐藤!!俺はこの火事に紛れて脱藩してやる事に決めた!!これだけあればひと財産になるわ!!」 「か…上村ぁ!!この下衆めがぁ!!」 「フハハハハハッ!!貴様も欲しければ好きなだけ持って行けば良かろう!!どうせここに残しておけば焼けてしまうのだからなぁ!!」 「貴様のような男の手に渡るのならば焼失してしまった方が百倍増しという物だ!!」 「ハッ!ほざきおったな!!」 次の瞬間、上村は両手に抱えていた書画を投げ捨てると、脇差しを抜いて俊明に斬りかかって来た。 「うおぉ…っ!!?」 俊明は咄嗟に身をかわす。 刃はぎりぎりで彼の身をかすめ、裃(かみしも)の肩の先がすっぱりと落ちた。 「くそっ!!死ねえぇ!!」 再び斬りかかって来る上村。 「や…止めろぉっ!!!」 俊明もやむを得ず脇差しを抜き放って応戦した。 「ぐああぁぁぁぁっ!!?」 その瞬間、俊明は何がどうなったのか良く覚えていない。 気が付いたら上村が胸から血を噴き出させながら倒れる所だった。
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