「カイザー!」
吠えるように叫ぶと、グラウドはセリアを抱き上げる。
すると―
背後から、待っていたとばかりに馬蹄の鳴動を響かせながら黒毛の巨馬が現れた。
グラウドは、自分の愛馬である黒毛の巨馬の背にセリアを乗せると、自分も跨り手綱を握った。
「…勝ったな」
「…はい」
周囲を見つめながらグラウドが呟くと、セリアが答えた。
事実、亡者の騎馬による被害は大きいとはいえ戦力差は、いまだ圧倒的にエンド軍の方が上である。亡者の騎馬が消滅したいじょう、正面対決でのエンド軍の勝利は確実と言えた…。
だが―
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