鮮血の夢と呼ばれる能力者の大量虐殺によって失った両腕を鋼鉄の義腕へと変え、この六年の間に鍛えた体で、しなやかにビルの中の死角へと身を潜らせる。薄暗闇が続くビルの中、ようやく先の方に灯りを見える。そして耳を済ませれば、ここを根城にする麻薬組織の内話も聞こえてきた。レイフォンはイヤホンの通信ボタンを押す。「どうやら情報は正しかったようだな」
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