その謠で瀕死状態になっていた幼子は安らかな眠りにつく……既に永眠している母親に抱かれたままに。
「オルク族の方が来ました」
共同無縁墓地に埋葬する為に大地母神教会が要請し彼らは応じた。
「スリート族ですね、ゴブリン系の流れを汲む亜種です」
ドワーフ族の少女で大地母神教会の野戦神官であるクミナは言う。ゴブリン系は他種族のメスに子供を産ます寄生型繁殖種族であるがスリート族は突然変異を起こして雌のゴブリンが誕生し知性もそこそこあったのでゴブリン系では上位種族になる。最も雌も他種族の雄を服上死させるまで交わる……それが幼子でも。
「ゴブリン系まで難民化とはこれ如何に?」
「決まっているだろ……魔王争いが歯止めできないのさ」
最寄りの大地母神教会にてうろたえる大臣に騎士長は呆れる。
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