「…何て呼べばいいか判らなくて」
「……」
返事が無い。
「それ、杖に良さそうだから貸…」
「丁」
「……(機嫌悪い?)」
再び沈黙が訪れようとしたその時、突然大軌が足を速めた。
「あっ、どうしたの大軌様!」
二人は急いでついて行き、大軌が立ち止まったのを見て急停止した。
「危な…今度は何?」
「花だ…」
「え?」
見ると、大軌の足元には見慣れぬ白い花が咲いていた。
「何故こんな所に…」
「乙、きっと風で種が運ばれて来たんだな」
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