男は刺すような御刻の視線にもまったく動じず、斬られた場所に構うことさえなく、うっすらと笑みを浮かべている。
何を知っているのか。問い質したかったが、今はフツノを制御するのが先だ。
「はッ、つまんねーと思ってたが、何でもやってみるもんだなあ、おい」
男のわき腹からは、少なくない量の血液が流れ落ちている。表情こそ変えないが、手応えからいっても浅くは無いはずだ。
「だが、ま、これ以上は俺も遊んでらんねーな。今回はこれくらいでおしまいだな。ひひ、そっちも切羽詰ってるみたいだしな、喜んでいいんだぜ?」
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