クサナギ〜蒼い剣と紅蓮の翼〜
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「で、だ。なんであいつのあとを追うんだ?」 曲がり角に隠れて彩華の動向を見張りつつ、高志郎は訊く。結衣も興味深そうに真の顔を見た。 「あ、その、なんだ……ちょっとした道への興味というヤツでな、それで、えーと……」 真は茹でたタコみたいに顔を赤くして、あたふたと喋り出した。しかも内容に中身が無く、口調もどもりがち。その様子を見て高志郎と結衣は真の心中を悟った。 「なるほど、そんなことだろうと思った」 「そういうことなら力一杯応援しちゃいますよ。ね、こー兄」 「頼むからそこで俺に振るなよ」 「だー、どうでもいいから追うぞ。このままじゃマジで見失う!」 照れた真が半ば叫ぶように大声で言う。一瞬、彩華が振り返ったので高志郎はひやひやさせられた。 気付かれなかったのか彩華はそのまま歩き出す。3人は引き続きあとを追った。 しばらく雑踏を歩き、やがて角を曲がる。大通りから一つ離れた道を歩き、また角を曲がる。そうして歩くうちに段々と人通りが減ってきた。やがて人通りのほとんどない裏道に入る。おかげで高志郎たちは彩華に気付かれないように距離を取らざるを得なくなった。
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