最果ての城
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林の奥で、ようやくハトは立ち止まった。 マラナは目を瞠った。一瞬、少年の前に壁が築かれているように見えたのだ。 彼が、怖々と手で触れているのは、一軒家ほどの巨大な岩だった。 表面のなめらかな一枚岩で、底は斜面のために端がわずかに浮いており、地に埋まっていないのがわかる。 これも自然のものではないのだ。 ハトは、マラナが運んだ雑嚢を降ろさせると、対衝撃ケースの中からいくつかのアンプルを取り出した。 なれた手つきでアンプルの頸を折り、封入されていた薄青い薬液を滴瓶に吸入していく。
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