最果ての城
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No.21
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ペンネーム
┗垣森
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「で?」 「……何だ?」 怪訝そうな顔になるマラナに、レオが苛立たしげに言う。 「何だ、じゃねえよ。あんたの目的は、って聞いてんの。『魔狼』に会ってどうするつもりだ?」 その口調には『妙な目的ならば容赦しない』という言外の意味が含まれている。 「私は――そうだな、まずは礼が言いたい。どんな気紛れで私を助けたのかは知らないが、恩人には変わりない。それから……」 「それから?」 「この戦争を終わらせたい。これ以上戦を続けても、泥沼に嵌るだけで益はないはずだ。そのためにも『魔狼』の力を借りたい」 それはマラナの偽らざる本心だった。何故躊躇なくこんな事が言えたのか、その時の彼女には分からなかった。 レオはじっとマラナの目を見ていたが、不意に立ち上がって言った。 「やつらが来る。あんたと良く似た匂いのする2人組みだ」
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