クサナギ〜蒼い剣と紅蓮の翼〜
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「なに言ってるんだ! あんなにいたら嫌でも目に付くだろ!」 真はさも当然の事のように言い、結衣も頷いた。 幽鬼の最大の特徴にして最も恐ろしい所は、普通のヒトには見えないことだ。しかし真と結衣は見えると言う、それはつまり……。 (……いや、今はそんなことよりも橘だ) 彩華の手には鞭が握られていた。しかし怪我をしたのか左手で右の二の腕を押さえていて、ブラウスのその部分が赤く染まっていた。 「助けないと!」 「なんだか分からないけど、そうだな」 「待て」 幽鬼の大群に向かっていこうとする二人を高志郎は手で制した。 「俺が行く」 途端、真が不満そうな顔に、結衣が心配そうな顔になる。だがここで2人を行かせる訳にはいかない。 「真、結衣を頼む」 「でも!」 「悪いが、こういうのは専門家である俺の仕事だ。開錠せよ!」 真の文句を冷静に制し、高志郎は空間の裂け目から短剣を取り出した。そのまま何も言わず、走る。 何も無い所からいきなり短剣を取り出し、その上人間離れした速さで走っていく高志郎を見て、2人は完全に出遅れた。
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クサナギ〜蒼い剣と紅蓮の翼〜
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