クサナギ〜蒼い剣と紅蓮の翼〜
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中に入ると、外以上の暗闇が待ち受けていた。ふてぶてしい真と結衣の歩みも流石に遅くなる。 しかしそれはおそらく暗いせいだけではないだろう。高志郎は邪気と瘴気がますます強くなったのを感じていた。加えて場所も悪い、廃ビルのような場所は人外の溜まり場になりやすいのだ。ここには確実に何かいる。 ゆっくりと奥に進む。やがて天井の作られていない、吹き抜けの広間に出た。そして高志郎たちは月明かりの下に彩華を見つけた。 「な、何あれ!」 「ひっ……」 目の前に広がる光景に息を呑む結衣と真。 彩華は広間の中央にいる。しかしその周りを青白い顔をした不気味な者たちが取り囲んでいた。 「幽鬼!」 幽鬼、それは人間の悪霊が変化して実体を持った人外だ。特徴は青白い肌に生気のない表情、そして額から生えた一本の角。彩華を取り囲むものたちの特徴と合致していた。 だがその最大の特徴は別にある。 「彩華先輩、囲まれてる!」 「怪我してるぞ! あいつ等がやったのか!?」 「……! お前たち、あれが見えているのか!?」
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クサナギ〜蒼い剣と紅蓮の翼〜
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