もう一人のわたし
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「な…なに、これ……」 スタンガンが荷物の中にあった。それはまだ解る。 作れる技術を持った仲間がいる(らしい)から。 だがしかし、何でこんな今わたしが持ってる聖剣まがいの代物が、荷物の中に……? 「あれ、これ『すらいむきらー』じゃねえか」 私の持っていた両手剣に興味を持ったげんえい君が、そう漏らす。 「げんえい君、この剣知ってるの?」 「知ってるというか、まるか運送ビルにある、よくわからん店に 売ってたのを見ただけだが……コスプレ用の模造刀かと思ったら違うな」 材質は金属でこそないが、なかなかの重みがある。質感は陶器に近い。 「まあなんであれ、あの怪物みたいなの、倒せたみたいで何よりだよ」 「だな、だが、妙な気配はまだある……それも、今度は複数。まだ外だがな」
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