T県立T中学の教室では、生徒たちが静かに自習していた。その一角で、正明は数学の問題に挑んでいた。彼の筆記具は、他の生徒とは異なる。それは、彼独自の計算方法を可能にする、特注のものである。
「ここまで来れば、あとは簡単だ」
正明はそう呟くと、問題を解き始めた。彼の筆記具が踊り、数式が紙の上に紡がれていく。その速度は、常人には到底追いつけるものではない。
「完成だ」
正明はそう言い、問題を解き終えた紙を前にした。彼の顔には、満足げな笑みが浮かんでいる。
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