『お幸、お前随分たったのに、まぁだ贔屓も付かぬ。同い年の真紅もお咲も紫子も立派に新造立ちしたのに…』
姉さん花魅の『いづ泉』は内気で、いつまでたっても客に愛想を渡せない幸子に今や苛々するだけ。これでは幸子は益々篭るだけ。
『姉様…。私は解らんの。覚えれば覚えるほど、此処吉原。私みたいな…。姉様みたいに…。』
『ほぉら顔あげんしゃい?上玉が台なし。いいか?お幸。今日はわっちの一番の馴染み、印字屋の敬二様がご予約されてる。いいか?新造買いして貰えるようしっかり気張りんしな?』
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