マジカルガールロンリーボーイ
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No.76
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ガキンッ!! 古く赤錆びているスイッチが十何年ぶりに動く。 今まで塞ぎ止めていたものが全身へと駆け巡る。 僕は忘れていたのだ。 あまりに遠い昔のこと。 それこそ孤児院に入る前のことだった。 僕は魔法使いだった。 その魔力量から妬まれ、疎まれ、虐げられ、その魔法から「新しい」と言われた魔法使いだった。 「雅」 「なによっ!?」 「ありがとう」 「はぁ?」 「僕はまた逃げるところだった」 はぁ?と私はまた首をかしげた。 そんな呑気な事を言ってる場合ではないのだ。 いいからアンタだけでも早く逃げて、と言おうとした瞬間に、また私は首をかしげた。 あれ?こいつ、なんで立ってるんだっけ? 確かどでかいライオンに足をかじられて、自分では満足に立つどころか歩けないのに。 その様子にピーターパンドラボックス・永久乃童子も気づいたのか、まるで奇妙なものを見るかのように目を細めた。 「アンタ、なんで立って…?」 「ん?治った」 「いや、治ったって…」 「治癒術かな?朝霧さん、ついに魔法を使えるようになったんだね?」 「うん、僕はもう逃げれないらしいからね?運命を変えないように施されていた封印は外させてもらったよ」
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