泡沫の命を宿す者
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外は予想した通りの暖かな陽に満たされていた。 男の家の庭は、庭師を呼ばなくなってからは久しいものの、さほど荒れた様子はない。咲き誇る薔薇の花壇や並ぶ深緑樹のカーテンは、若干バランスを崩してはいるものの、まだその美しさを保っている。 男は自分の隣を歩くマリカに歩調を合わせて、ゆっくりとその庭を散策していた。 「どうだい。雨が続いていたから、太陽が心地いいだろう」 『はい。私は、雨が苦手です』 マリカは鍔の大きな麦わら帽子を被っていた。服も男の家に来る前に着ていたものではなく、白のワンピースになっている。 男がマリカに与えたものだ。サイズもデザインも、違和感はない。
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泡沫の命を宿す者
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