年上の彼
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孝輔がサッカーを続けたいのは分かっていた。 毎日早朝から日暮れまで、その一生懸命の姿は横で見てきた自分が一番よく分かっていた。 結衣は孝輔に、このままサッカーの道に進んで欲しかった。 孝輔の活き活きとしたボールを追う姿は特別にかっこよく、 その姿を見るために結衣はサッカー部のマネージャーとなり、孝輔と付き合うことにもなったのだ。 『ガンバレ!!孝輔!!日本代表も夢じゃない!!』 そう結衣は言いたかった・・・応援したかった・・・ それなのに孝輔はそのことについて決して結衣には相談してはこなかった。 (あたしは、バカにされてる?・・・子供だと思われている?・・・) 孝輔の将来を悩む姿を見る度に、結衣は劣等感に苛まれた。
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