〜再会〜
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『薊』と呼び止められた少年は、背後をチラリと見ただけで、歌恋に再び目をやる。 そして少年は、玄関の階段の途中で、愕然と立ち尽くした歌恋のほうへ一歩踏み出す。 階段を二段残して立っている歌恋が、それでも少し見上げてしまうくらいの長身の少年は、グッとその端正な顔を歌恋の顔を近づけ、あの頃と同じ笑顔で微笑んだ。 そう!誰もを魅了してやまなかったあの笑顔… 『やっぱりお兄ちゃんだ!』そう口に出しかけたその時、 「よぅ!歌恋。相変わらずガキだな。顔も…ココも」 少年の微笑みは、悪ガキ特有の笑顔に変わり、その差し出した人差し指は、真っ直ぐ歌恋の胸元を指差した。 「薊!?」 咄嗟に少年を突き飛ばしてそう叫んでいた歌恋…ぜぇ、ぜぇ、と肩で息をしながら、目の前で不敵な笑みを浮かべた美少年を見て再び愕然とし、そして確信したのだった。 『間違いない。彼は、私の天敵『春日谷 薊』だ!』
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