ハヤテの如く〜マリアの初恋〜 3
マ「ここは……白皇学園…?」
マリアは気が付くと白皇学園の時計塔の前に立っていた。
辺りは休日のように静まりかえっている…
マリアはとりあえず人が居ないかを確かめる為時計塔をのぼることにした…
マ「誰も居ないのでしょうか?」
エレベーターが上から降りてくる音がして、マリアは気付いて思わず隠れてしまった…
マ「…ハヤテ…君…」
降りて来たのはハヤテとヒナギクだった。
ハヤテは楽しそうにヒナギクと話している…
マリアはハヤテがヒナギクに笑顔を見せるたびに胸に痛みを感じていた…
マ「は、ハヤテ君!待ってください!」
マリアは二人を追い掛けた、その差は縮まることなく逆に開いていく…
マ「…ハヤテ……君…」
マ「ハヤテ君!!はぁっ…はぁ……ゆ…夢ですか?」
体を起こすとマリアは自分のベッドにいた。
辺りを見回すとまだ日が昇りきっておらず辺りは薄暗かった。
マ「ハヤテ君……私…」
マリアは自分の体を丸くした……
その部屋から声を殺した泣き声が凄く小さく聞こえていた…
マリアは自分の心の中での気持ちに気付いた…
いつの間にか秘めていたハヤテへの想いを…
〜翌日〜
マリアはナギの言うことに従って今日は休む事にした。
SPが変わりをするのを確かめた後、気でもまぎらわす為に小説でも読むことにしたマリアは三千院書庫へと向かった。
マ「…どうしましょうか……」
マリアは三千院書庫の中で悩んでいた。
三千院書庫には漫画や攻略本、ナギが趣味で集めた同人誌だけでなく政治資料、料理関係の本など、様々なバリエーションの本がある。
小説にいたっては恋愛だけでも数百冊ある。
マリアは違うことに頭が一杯で手軽に目についた小説を数冊持って行くことにし部屋に戻っていった。
一方、学校に行ったハヤテは…
ハ「マリアさん大丈夫でしょうか?最近疲れているみたいですが…」
ナ「まぁ、今日一日休むように言ってあるが、それで元気がでてくれればいいが…」
昼食を取りながら話し合うハヤテとナギ。
ナ「マリアは心配なのだが今日は伊澄の家に泊まりにいく約束をしていてな、だからマリアが無茶をしないよう見てくれないかハヤテ?」
ハ「はい、わかりましたお嬢様!まかせてくださいよ!」
ナ「うむ、たのんだぞ。」
ハヤテは早く帰ってマリアに楽をさせようと決めたのだった。