アルエ 1
(アルェー……?)
今日も今日とて、生存という名の広報活動に励む、
北海道は北斗市の怪物、いやキャラクターである、ずーしーほっきー。
とある近隣の大学のバイオテクノロジー技術によって産みだされたはいいが、
さて誰が、どんな用途で生み出したか分からなくなってしまった。
んで、ならばと北斗市が自らの広報キャラクターとして飼おうと名乗りを上げ、今に至る。
目の焦点が合ってないことや、ホキホキとしかしゃべれない
(ついでに言うと、脳内の言語もホキの羅列のみ)ことで、
決してゆるキャラとは言えないキャラの座を不動のものとしつつ、結果広報活動に役立っている。
そんなほっきーが、今この時、初めてホキ以外の言葉を脳内にめぐらせた。
それはとあるゆるキャライベント会場で、あるキャラを見た時のことであった。
ずっしーはっきー(メス)である。はっきーは「はきはき」としかしゃべれなかった。
ほっきーは緊張しながら、はっきーのところにあいさつに行った。
二人は挨拶をするとすぐ仲良くなっていろいろ話した。
「こんにちは。」
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