「うん、またね」
冬は明希と和やかにあいさつしたあと、悟に向けてにやりと笑いながら親指を立てた。何が言いたいのだろう。知りたくない予感はする。
勘違いしっぱなしの友人の不要な応援は適当にスルーし、さっさと行けと手振りで伝える。
誤解はあとでしっかり解こうと心に決めると、冬が教室に入っていくのを見届け歩きだした。
明希もすぐ隣を歩きながら、悟の表情を覗き込むようにしながら、
「ねえねえ、ちょっと聞いていい?」
「ん、どうした?」
「冬くんと何の話をしてたの? こっち見てたみたいだけど」
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