ハヤテの如く〜マリアの初恋〜 5
ハヤテとマリアは夕食を食べ終わり、一服をしていた。
マ「…そういえばハヤテ君は今日ヒナギクさんとデート…してたんですか?」
ハ「ぶっ///」
ハヤテは飲んでいたお茶を吹き出す。
ハ「まっマリアさんっ!///見てたんですか?///」
マ「…いいですね、学校帰りに二人で……」
ハ「ちっ違いますよ!///ヒナギクさんがお母さんにプレゼントを買いたいから付き添ってあげてただけで…」
マ「…そうですかぁ〜、それにしてはハヤテ君、嬉しそうな顔してましたよ。」
―違う!そんなこといいたいんじゃない。
ハ「マリアさん、何か怒ってますか?」
マ「怒ってません!」
ハ「マリアさん…」
マ「はっ、ハヤテ君…私……ごめんなさい!」
ハ「マリアさん!」
マリアは部屋を飛び出した。ハヤテは直ぐにマリアを追い掛けた。
三千院湖のほとりで月を眺めているマリアの姿があった。
マ「はぁ、あんなことを言うつもりはなかったのっですが…駄目ですね私……」
素直になれず自分の気持ちだけを一方的にをぶつけてしまった自分が情けなくなったマリア。
すると後ろから声をかけられた。
ハ「マリアさん…」
マ「……ハヤテ君。」
さっきの事でお互いに空気が重くなかなか話せないマリアとハヤテ。
マ「ハヤテ君、さっきはすみません。」
ハ「えっ、いいですよ気にしてませんし。」
マ「…ハヤテ君、私最近変なんです。」
ハ「えっ」
マ「気がつくとハヤテ君を目で追っていたり、ハヤテ君のことを考えていたり、それにハヤテ君が他の女性と楽しそうにしている所を見ているだけで胸が痛くて・・・嫉妬しているんです・・・それで気付いたんです、私はハヤテ君のことが好きだって。」
ハ「マリアさん・・・」
マ「いけませんか、嫉妬深くて、怒りっぽくて・・・こんな私がハヤテ君の事が好きではいけませんか!?」
―あれっ涙が・・・どうして
するとマリアは温かいものに包まれた。
マ「は、ハヤテ君!?///」
マリアはハヤテに抱きしめられていた。
ハ「・・・すみませんマリアさん、すみません・・・」
マ「・・・ハヤテ君?」
マリアは抱きしめられていてハヤテの顔は見えないが声から泣いているように感じていた。
ハ「・・・マリアさん僕は、怒りっぽくて、嫉妬深くて、意地悪なマリアさんもいつも優しくてみんなのお姉さんみたいなマリアさんも大好きですよ。」