多少、緊張した面持ちで扉に手を掛けた時……
「あれ?真崎さん?」
って呼び止められた。
今日が大学の初日で同じ学部の人達とも初顔合わせだし、同じ高校から来た奈菜美以外にあたしを知ってる人はほとんどいないはず……
違う、いるわよね二人ほど……
その事を思い出したあたしが、げんなりとした表情のまま声の方へと首を向けると、あなたの前世は犬?って言いたくなるぐらいに尻尾の代わりに満面の笑みで手をブンブンと振る塚原君と、これまた予想通りに苦虫を1ダース噛み潰したような顔の荻野がいた。
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