「だ、だから・・・・マス・・」
湫の蚊の鳴くような掠れた声は、語尾が途切れていた。
一瞬目を丸くしたテツは「はぁはーん・・」と頬を上げると、リュックから出された湫のボクサーパンツを手にとった。
「湫・・お前、溜まってんだろ?」
テツは手にしたパンツを左右に伸ばしながら、それに向かいクンクンと小鼻を動かす。
「そ!?そんなの嗅がないでください!」
湫は慌ててパンツを奪い返す。
「洗剤のいい香りじゃねーか。どれもこれも洗濯したてなんだろ?
てことはよ、お前、暫くはシコってねーんだろ?」
う・・;
確かにテツの言っていることは当っていた。
送別会かやらなんやらで、こっちに来る前から何日も、抜いてはいなかったのだ。
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