君がいなかったら
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┗匿名さん
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言っていた通りに、確かにそれは自慢にはならない代物ではあったが、 それでも勇気を出し、その羞恥を克服しようとしている青年の姿は眩しかった。 それを称える意味でも、自分も手で覆い隠さないことが、せめてもの青年への賛辞だと思え、湫は湯船に向かい立ち上がった。 ただでさえ、新参者を好奇な目で見る男たちの視線がそこに注がれるのを分かりはしたが、湫は青年を少しでも見習おうと勇気を振り絞ったのだ。 青年同様に、決して自慢にはならない標準以下を、恥ずかし気も無く堂々と晒しながら闊歩する湫の姿を、 浴場の皆がどう思ったかのは分かりはしないが、そんなことは関係なかった。 他人にどう思われようが、自分が持って生まれた物は、例えそれが標準を大きく下回っていようが、恥ることなどない… そしてそれは逸物に限らず、全ての部位に関して言える筈だ…と、 湫は今、腰巻きを外した青年に、教えられた気がした。
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