君がいなかったら
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No.38
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沸き出す白い煙りの前で軽自動車はゆっくりと停車した。 1時間余り揺れていただけなのに、随分と青年と親しくなれた気がして湫は嬉しかった。 車掌と出会い、高嶋さんと出会い、青年と出会えた。 24時間も経ってはいないのに、人との出会いはどこにあるか分からないものなのだと、しみじみと思った。 午前中だというのに脱衣所の篭はかなりうまっていた。 旅館や市場の面々が一仕事終えた後に来るのだと、番台の老人はタオルを差し出し、教えてくれた。 ズボンを下ろした青年は、色鮮やかなパステルカラーのボクサーパンツを履いていた。 それは若々しく、どことなく可愛らしく、それでいて青年には似合っていた。 湫の視線に気付いたのか、青年は何気に背を向けた。 見られたくはないのだ・・・ 湫は青年の腰巻き姿を思い出し、そそくさと服を脱ぐと、タオルを肩に掛け、何気にそこを手で覆い、先に浴場へと向かった。
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