君がいなかったら
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先端を赤く灯すと、口一杯にメンソールの味が広がった。 久しぶりの喫煙は身体の隅々まで染み渡り、クラクラする程だった。 「普段は吸わないのか?」 青年は微笑みながら湫の指先から煙草を抜き取ると、旨そうにそれを吸い込んだ。 「美味しそうに吸いますね」 「あ〜?ああ、今日は特別に旨い。」 「え?」 「そろそろ行くか。もう平気か?」 青年は煙草を湫に戻すと、立上がりざまに尻をパンパンと払った。 「はい。もう平気です。」 湫は背を向ける青年の尻を見詰めながら、湿めったフィルターをくわえ、紫煙をいっぱいに吸い込んだ。
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