君がいなかったら
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ガッタッン! 砂利道に入り、タイヤが大石を踏み、車体が上下にラウンドした。 青年は慌てて膝から手を離し、ハンドルを取られないないよう両手で握った。 都会では見られなくなくった舗装されてはいない道。 湫はダッシュボードに腕を突っ張り、それでも何度も青年に肩をぶつけた。 どのくらい揺られていたのだろう? 湫は吐き気を催した。 車に弱いとは思ってもいなかったが、睡眠不足と緊張の連続で、身体が弱っていたのかもしれなかった。 「わ、悪ぃ・・止めてくれ・・」 「え!?」 青年は白い顔色の湫を確認し、慌ててブレーキを踏み込んだ。 タイヤが土煙を上げる中、湫は両手で口を押さえ、車内から飛び出した。 地面に膝を着き、身を屈め、込上げて来るその苦痛を、吐き出すしかなかった。
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