君がいなかったら
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高嶋の気づかいで食堂で朝食をごちそうにると、湫は何度も頭を垂れ、寮を後にした。 振り返る建物は朝日を浴び、夕べ薄闇の中で見た時よりも一層に古めかしくはあったが それでも、そのどっしりとした佇まいは、魅力的だった。 これから向かう本店での住まいも、こんな感じでも悪くは無いかもしれないと、その今にも崩れそうな木造を遠くに見る。 2階の窓に、高嶋が制服に着替えている姿が見えた。 その横の窓枠に腰掛け、紫煙を吹かしているのは、半勃ちの男だろうと思えた。 それぞれの窓から湫に気付いた面々が手を振った。 「また遊びに来いよぉ〜」と風が運んできた。 「ありがとぉ〜ございましたぁ〜」 湫は大声で叫び、命一杯に手を振った。 空は青かった。 陽射しは心地よかった。
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